子供の視力低下、ストレスが原因かも?「心因性視力障害」の症状と治療法

「学校の検診で急に視力低下を指摘された」「メガネを作ったのに、あまり見えないと言っている」 お子様にこのような変化があると、親御さんはとても心配されることと思います。

しかし、精密検査をしても目に病気が見つからない場合、それは「心因性視力障害」かもしれません。
本記事では、子供の心身症の一つであるこの疾患について、原因や診断、ご家庭での接し方をわかりやすく解説します。

心因性視力障害とは:目に異常がないのに見えにくい状態

心因性視力障害とは、眼球そのものや視神経には全く異常がないにもかかわらず、視力が低下してしまう「目の心身症」の一つです。

大きな特徴は、近視や乱視のメガネで矯正しようとしても、視力が思うように出ないことです。決して「嘘をついている(詐病)」わけではなく、脳が視覚情報を処理する過程で、ストレスが影響して「見えにくい」という症状が実際に現れています。

どんな子に多い?

心因性視力障害の主な症状

視力低下以外にも、以下のような症状を伴うことがあります。

これらは、ストレスに対して体が発する「サイン」のようなものです。

なぜ起こる?原因となるストレスの例

子供にとって、日常生活の些細な出来事が大きな心理的負担(ストレス)となることがあります。

「視力が落ちる」ことで、周囲に心配してほしい、優しくしてほしいという心理が働いている場合もあります。

診断:他の病気が隠れていないか「精密検査」が重要

心因性視力障害の診断において最も重要なのは、「本当に目に病気がないか」を徹底的に調べることです。

当院では、お子様が安心して検査を受けられるよう、先進的な機器を導入し、専門スタッフが丁寧に診察を行います。

  1. 屈折検査・視力検査: 度数を入れないレンズで測ると視力が出る「トリック検査」などを行い、心の反応を確認します。
  2. 電気生理学的検査(ERG、VEP): 網膜や視神経が脳へ信号を正しく送っているかを調べる検査です。
  3. 画像診断(必要に応じて): 頭部や視神経に器質的な問題がないかを確認します。

当院では、質の高い検査・治療のために先進的な機器を導入しています。「ただのストレス」と決めつけるのではなく、重大な目の病気(視神経炎や脳疾患など)が隠れていないかを多角的に診断します。

治療とご家庭での接し方

眼科的な異常がないとわかれば、無理にメガネを作る必要はありません。

1. ストレスの把握と解消

まずは、お子様が何に対して不安やストレスを感じているのかを、学校や家庭でゆっくり探り、取り除いてあげることが第一歩です。

2. 「心配しすぎない」ことが大切

この疾患は、子供の発達過程における一時的な現象であることがほとんどです。親御さんが過度に心配したり、「見えないはずがない」と叱ったりすると、かえって症状が長引くことがあります。 「目は大丈夫だから、ゆっくり休もうね」と安心させてあげてください。

3. 定期的な経過観察

ストレスの原因がすぐになくならない場合、回復まで時間がかかることもあります。当院では、お子様の目の健康を長期的に見守り、心の負担が視力にどう影響しているかを定期的にチェックしていきます。

お子様の「見えにくい」に寄り添います

学校検診で「視力不良」の結果が出ると、つい「ゲームのしすぎ」「スマホのせい」と考えてしまいがちですが、お子様の心からのSOSである可能性もあります。

当院では、眼科一般の豊富な診療実績に基づき、お子様の視力だけでなく、その背景にある不安にも配慮した診察を心がけています。

「メガネをかけても視力が上がらない」「学校検診で再検査になった」という場合は、まずは精密検査で安心を得るために、当院へご相談ください。

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解説医師

院長・眼科専門医

秦 誠一郎

専門分野

水晶体・網膜・硝子体手術・特殊コンタクトレンズ

略歴

平成2年3月:東邦大学卒業
平成7年8月:眼科専門医取得
平成23年12月:スカイビル眼科医院院長