目次
オルソケラトロジーとは
オルソケラトロジーとは毎日就寝時に高酸素透過性ハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形状を変化させることで近視や乱視を矯正する治療方法です。オルソケラトロジーはナイトレンズ、ナイトコンタクトレンズと呼ばれることもあり、オルソKと略されることもあります。
就寝中に角膜の形状が正しく矯正され、日中は裸眼で生活することができます。これがオルソケラトロジー治療の特性です。レーシックのように角膜を削ったりしないため、専用コンタクトレンズの装用を中止すれば、元に戻すこともできる可逆的な視力矯正方法です。
アメリカでは2000年頃から普及し、2004年にはFDA(アメリカ食品医薬品局)に承認されています。日本では2009年に厚生労働省の承認を取得しています。
オルソケラトロジー治療の仕組み

当院のオルソケラトロジー実績
取扱い開始時期
2013年
から処方開始
処方件数
1,273件
2026年2月現在
現在使用患者数
814件
2026年2月現在
オルソケラトロジー適応検査の予約
オルソケラトロジーを行うためには適応検査が必要となります。
近視進行抑制について
近視進行抑制の効果
近年、オルソケラトロジーコンタクトレンズの近視進行抑制効果について、さまざまな研究が国内外で行われ、 近視がすすみにくくなるのではないか、というデータが様々な研究機関から発表されております。
特にオルソケラトロジーの近視進行抑制効果は学童期の時期の方が効果が出やすく、早く始める程近視進行を抑制できると報告されています。
(Li SM,et al. Curr Eye Res. 2015)(Sun Y, et al. PLoS One. 2015)(Si JK, et al. Optom Vis Sci. 2015)(Wen D, et al. J Ophthalmol. 2015)
また、オルソケラトロジーの長期にわたる近視進行抑制効果と安全性について、筑波大学の研究チームより報告がされています。
(HiraokaT, et al. Ophthalmic Physiol Opt.2018)
近視進行抑制のメカニズム
近視眼に対して通常の単焦点眼鏡で矯正を行いますと、周辺部の遠視性デフォーカス(焦点ぼけ)を生じてしまいますが、 オルソケラトロジー後は周辺部角膜が肥厚、スティープ化するため周辺での屈折力が増し、その結果、オルソケラトロジーはマルチフォーカルソフトコンタクトレンズのような理想的な近視矯正の状態が作られ、周辺網膜像での遠視性デフォーカスが改善するという仮説が提唱されています。
(Queiros OVS 2010, Aller OVS 2013, Smith OPO 2013)

メガネの場合

オルソケラトロジーの場合
読売新聞でもオルソケラトロジーについて紹介されました。詳しくはこちら
※近視進行抑制のための目薬の低濃度アトロピンと併用することもできます。
適している方
- 近視の度数が中等度以下の方
- 近視ができるだけ進行しないようにしたいとお考えの方
- ドライアイなどによりコンタクトレンズが快適に使用できない方
- 職業上メガネでは不便な方。スポーツを裸眼で楽しみたい方
- レーシックなどの手術に抵抗がある方
スケジュール
適応検査
視力や角膜形状解析を行い、患者様ひとりひとりに合ったオルソケラトロジーレンズの選択を行います。実際にレンズを装用していただいてフィッティングチェックを行います。
定期的に測定することで近視進行の状況を確認し、それを基にオルソケラトロジーレンズの度数変更が必要か検討します。
医師と相談の上で処方を希望するか検討していただきます。
処方を希望された場合、テスト用のレンズを装着し、うまく眼にフィットしているか確認します。角膜形状の解析結果やレンズ装着後の状態を詳しく確認し、最適な形状・サイズのレンズを処方します。
テスト用のレンズはスタンダードなもの(サイズ10.5mm)、サイズの異なるもの(10.2mmと 10.8mm)、乱視が強い方向けの特殊なデザインのレンズ(CAデザインレンズ)の4種類をご用意 しています。角膜形状や角膜の直径は個人差も大きく、豊富なトライアルレンズを取り揃えていることで、きめ細かいフィッティングの調整が可能となります。

コンタクトレンズを初めて使用される患者様も多いので、初めての方にはしっかりと装着・脱着の練習を指導させていただいております。目の乱視の強さや、角膜形状が特殊な患者様にはオルソケラトロジーの効果が期待出来ない場合もございますので、適応検査をしっかりと行うことによって適応可否を判断いたします。実際に装用される患者様はもちろん、ご家族の方にもしっかりと納得していただける様に医師と検査員が責任を持って対応させていただきます。
適応検査から最短で3日後にオルソケラトロジーレンズをお受け取りいただきます。その際、レンズの着脱方法やケアの手順について説明し、練習をしていただきます。お子様と接するのに慣れているスタッフが丁寧に対応いたします。
定期検診
処方後、1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、その後は3ヶ月おきの検診となります。
処方後1年以内の検診費用はかかりません。(別途洗浄液などケア用品の費用がかかります。)
処方後1年以降は3ヶ月おきの検診となり、検診費用は一律2,500円となります。
※オルソケラトロジーの検診は自費診療ですので、保険診療を同日に行うことはできません。
定期検診では、角膜形状、視力、眼軸長、角膜内皮細胞の検査を行い、治療効果や眼の健康状態を確認します。検査結果によってはレンズの形状や度数を変更して新しいレンズに交換をします。その際は定額制プランの保証により追加費用はかかりません。
また、オルソケラトロジーレンズの状態を顕微鏡で観察し、汚れやキズがないか確認します。レンズの状態が良くない場合も保証による交換が可能です。

汚れたレンズ

傷の多いレンズ

破損したレンズ
検査のスケジュール

取扱いレンズ
メニコンオルソ-K®
「αオルソ-K」は国内で1年間にわたり実施された臨床試験によって、その効果と安全性が評価され、2009年4月に日本で初めて新医療機器としての認可を取得した国産のオルソケラトロジーレンズです。その後、OEM供給(※メーカーが他社ブランド製品を製造すること)により2019年4月以降は 「メニコンオルソK」として販売されています。
※製造元メーカーは株式会社アルファコーポレーション(本社:名古屋市)です。
ブレスオーコレクト©
日本人の眼に合わせた独自の設計、割れにくく酸素透過率の高い東レ素材を採用した、設計から素材・生産までを行っている唯一の純国産レンズです。
費用について
適応検査・定期検診費用
| 適応検査 | 一律 5,500円(税込) |
| 定期検診(2年目以降) | 一律 2,500円(税込) |
オルソケラトロジーコンタクトレンズの費用
当院では、患者様に少ない費用のご負担でお気軽にオルソケラトロジー治療をスタートして頂けるよう、定額制プラン(メニコンオルソあんしん定額制)を導入しております。
| オルソK(メニコン) | ブレスオーコレクト(シード) | |
|---|---|---|
| 初期費用 (窓口にて現金払い) ※当初1年分の検査・診療代込 | 55,000円(税込) | 55,000円(税込) |
| 月額費用 (クレジットカード払い) ※契約翌日から退会まで | 6,600円(税込) | 7,700円(税込) |
メニコンオルソあんしん定額制の会員規約についてはこちらをご覧ください。
定額制プログラムの3つのメリット
少ない費用のご負担で、お気軽にオルソケラトロジー治療のスタートが可能となります。
現在、当院でオルソケラトロジー治療を受けられている患者様のほとんどが、快適な視力を保ったままトラブルも無く1~2年以上継続されています。
ただ、「高額な治療費を払ってうまくいかなかったらどうしよう」というご不安から、治療に踏み切れない患者様も中にはいらっしゃいます。 そこで、少ない費用のご負担でお気軽にスタートできる環境をご提供するため、この度月額定額制プランを導入することとなりました。
追加費用なしで1年ごとに新しいレンズに交換できます。※オルソ-Kのみ
オルソレンズは時間の経過とともに矯正効果が変化したり、汚れが付着する場合もあります。月額定額制プランでは年に1度レンズの交換を追加費用なしで行うことが可能です。
それにより常に「最適できれいなレンズ」をお使い頂くことが可能となります。
手厚い保証サービスをご利用になれます。
レンズの破損や汚れによる交換は無料、度数変更などのための交換も無料で承ります。
紛失の際にも少ないご負担で新しいレンズをご提供します。※ブレスオーコレクトは交換回数に制限があります。
医療費控除について
オルソケラトロジー治療は近視矯正治療に必要なレンズであり、眼科で処方された場合は医療費控除の対象となります。(国税庁のHPより)
月会費(レンズにかかる費用)については、眼科では領収書を発行ができませんが、製造メーカーに問い合わせをしていただくと、年度末にまとめて領収書を発行することができます。
お手数ですが、下記までお問合せください。
お問い合わせ先
▼株式会社シード・定額制事務局
TEL:03-3813-0193
お支払い方法について
適応検査費用(5,500円)と初期費用(55,000円)は現金のみのお取扱いとさせていただきます。
定額制プランの月額費用はクレジットカード払いのみです。
よくあるご質問
通常のコンタクトレンズとは違い、特殊なハードコンタクトレンズで角膜を変形させ、一時的に近視の屈折矯正を行う方法です。
通常のコンタクトレンズは昼間に装用しますが、オルソケラトロジーでは、寝ている間にレンズを装用し、朝起きた時にレンズを外します。就寝中に角膜の形状が変化し、レンズを外した後にも視力が矯正された状態が続きます。
一晩装着した場合の視力矯正効果は、通常、開始直後は半日程度ですが、一週間ほど続けるとほぼ1日視力が維持できるようになります。
オルソケラトロジーのレンズは高酸素透過性レンズ素材で作られており、就寝時の装用に関して、厚生労働省から認可を受けています。
オルソケラトロジーによる矯正の適応は基本的には近視の方で、遠視の方は適応外です。近視の方であっても角膜のカーブや近視の程度によっては適応外となることもあります。
基本的には毎晩の装用になりますが、近視の程度や年齢などによっては装用の頻度や時間が異なる場合があります。
大きな違いは手術ではないという点です。レーシックのように角膜を削る事はありませんので、レンズの装用を中止した場合は元に戻ります。レーシックでは、一度削った角膜は元に戻りません。
夜にコンタクトレンズを装用するので、日中は裸眼で生活が出来ます。また、見え方に不満などあれば装用を中止して、元に戻すことが出来ます。
装用開始直後は視力が安定しない場合があります。また、近視や乱視の程度によっては矯正が不十分になることもあります。時に夕方から夜にかけて朝よりも見え方が悪くなることがあります。
低濃度アトロピン点眼薬もオルソケラトロジーと同様に近視の進行抑制効果が報告されており、オルソケラトロジーと併用させることで、より高い近視抑制効果が期待されています。併用される場合は先にマイオピンやリジュセアを点眼していただき、5分後にオルソレンズを装用していただきます。
眼科の指定した日程での、定期検査が必要となります。
1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、それ以降3ヶ月毎の日程です。
オルソケラトロジー治療は医療費控除の対象となります。 詳しくは国税庁のHPを参考にして下さい。




